職員の処遇の向上を目指して

1.介護職員処遇改善加算について

 介護職員処遇改善加算は、介護職員の賃金向上を目指すもので、介護報酬を加算して支給する制度です。加算を取得した事業所においては、加算相当額の賃金改善を行うことが必要となります。また、「加算区分」が段階的にあり(加算額が決まり)、その取得のためには要件が決まっています。

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介護職員処遇改善加算の概要が示されている資料です。
介護職員処遇改善加算とは.pdf
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2.特定処遇改善加算について

 「介護職員等特定処遇改善加算に関する基本的考え方並びに事務処理手順及び様式例の提示について」(厚生労働省老健局長 平成31年4月12日)では、「介護人材確保の取組を一層進めるため、経験・技能のある職員に重点化を図りながら、介護職員の更なる処遇改善を進める」とされました。2019年10月より開始されることとなり、これまでの介護職員処遇改善加算に加え、更なる賃金向上に取り組むこととされました。


3.デイサービスふじのはな における取組み

 上記を踏まえ、デイサービスふじのはな においても、介護職員の処遇改善を目指し、介護職員処遇改善加算(Ⅰ)の実施に取組んでいます。

主な取組みは下記のとおりです。

①資質の向上について

 賃金体系を主に「経験年数・勤続年数」「職務能力評価」「資格取得(介護福祉士)」に基づき定め、個々の介護職員の処遇改善を実施しています。職員が日々の業務の中で得られた経験、自己研鑽をキャリア形成に結びつけていくための助言を行っています。また、職務能力評価の際、職場におけるヒヤリハットの防止、作業環境の改善に向けた聴き取りを合わせて行っています。これらにより、デイサービスふじのはなと職員との間のコミュニケーションの円滑化、向上を目指しています。

 

②労働環境の改善について

 介護職員の処遇改善を考える場合、それは賃金の引き上げのみでは達成できないと考えます。デイサービスふじのはな では、介護職員処遇改善加算の取組みの中で、介護リフトを導入し職員の負担軽減を図りつつ、職務上(ケア)の事故防止の観点をも踏まえた対応を行っています。その職務上の事故防止の観点からは、ケアカンファレンス、ケース検討を行い、職員間のコミュニケーションを多く図れるような配慮をしています。

 

③その他

 個々の介護職員が安心・安定して働いていただけるよう、正規職員と比して働く時間が短い職員が希望した場合、正規職員とするための手続を進めています。


4.デイサービスふじのはな における取組み(特定処遇改善加算)

 3.で示した介護職員処遇改善加算に加え、2019年より特定処遇改善加算を行っています。

特定処遇改善加算の趣旨に沿い、デイサービスふじのはな では職員を「介護福祉士資格を有し、勤続年数10年以上の介護職員」「左記以外の介護職員」「介護職員以外の職員」と3つのグループに分け、処遇改善を行っています。経験・技能のある職員に対し配慮をしつつ、そうでない職員に対しても職員間のコミュニケーションの促進、研修受講の勧奨などを行っています。


5.研修受講について

 デイサービスふじのはな においては、ご利用者様が安心して過ごしていただくために、介護職員に様々な所内、所外の研修を受講していただいています。制度改正や医療、保健等の隣接分野に対しての情報収集を行いながら、日々の実践に活かしています。